<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 海漫漫>
<Format: 樂府詩>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 海漫漫>
<BookPage: 69-71>
<UsedPage: 3>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
海漫漫，
直下無底傍無邊。
雲濤煙浪最深處，
人傳中有三神山。
山上多生不死藥，
服之羽化為天仙。
秦皇漢武信此語，
方士年年采藥去。
蓬萊今古但聞名，
煙水茫茫無覓處。
海漫漫，
風浩浩。
眼穿不見蓬萊島，
不見蓬萊不敢歸。
童男丱女舟中老，
徐福文成多誑誕。
上元太一虛祈禱，
君看驪山頂上茂陵頭。
畢竟悲風吹蔓草，
何況玄元聖祖五千言。
不言藥，
不言仙，
不言白日升青天。
<End Poem>
<Translation>
海ははてしなくひろがっている。下には底がなく四方へのひろがりもはてがない。雲やもやでおおわれた波濤の一番おおきいところに ひとのうわさでは、「三つの神山がある。その山には不死の薬のもととなる草がはえ その薬をのめば天上にのぼる仙人になれる」と。 秦の始皇帝や漢の武帝はこのうわさを信じ その命令で方士が毎年この薬をとりに行った。しかし蓬萊山など今も昔もその名を聞くばかりで ぼんやりとけぶる水が遠くつらなってさがしようもない。海ははてしなくひろがっている。風はすごい吹きかただ。目玉がとび出すほど見つめても蓬萊の島は見えない。蓬萊を見つけなければ帰るわけにはゆかない。方士のつれて行った少年少女は船中で老いてしまった。方士の余福や文献はうそが多く上元夫人や太一星への祈禱もききめがなかった。ごらんよ 驪山の頂上や茂陵のてっぺんには つまるところ悲しい風の音がはびこる草にたつばかり。ましてわが朝の聖祖玄元皇帝たる老子さまの五千言には 仙薬や仙人のことなどおっしゃってはないし まひる青空に人間が昇ってゆくともおっしゃってないのだからね。
<End Translation>
<Formatted Translation>
海ははてしなくひろがっている。
下には底がなく四方へのひろがりもはてがない。
雲やもやでおおわれた波濤の一番おおきいところに 
ひとのうわさでは、「三つの神山がある。
その山には不死の薬のもととなる草がはえ その薬をのめば天上にのぼる仙人になれる」と。
秦の始皇帝や漢の武帝はこのうわさを信じ 
その命令で方士が毎年この薬をとりに行った。
しかし蓬萊山など今も昔もその名を聞くばかりで 
ぼんやりとけぶる水が遠くつらなってさがしようもない。
海ははてしなくひろがっている。風はすごい吹きかただ。
目玉がとび出すほど見つめても蓬萊の島は見えない。
蓬萊を見つけなければ帰るわけにはゆかない。
方士のつれて行った少年少女は船中で老いてしまった。
方士の余福や文献はうそが多く 
上元夫人や太一星への祈禱もききめがなかった。
ごらんよ 驪山の頂上や茂陵のてっぺんには 
つまるところ悲しい風の音がはびこる草にたつばかり。
ましてわが朝の聖祖玄元皇帝たる老子さまの五千言には 
仙薬や仙人のことなどおっしゃってはないし 
まひる青空に人間が昇ってゆくともおっしゃってないのだからね。
<End Formatted Translation>